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さて、インドネシアの運輸当局は28日、同国からシンガポールに向かっていたマレーシアのエアアジア(AirAsia)QZ8501便が消息を絶ったと発表した。
同便は、インドネシアのスラバヤ(Surabaya)を現地時間午前5時20分に出発。シンガポールに午前8時30分に到着する予定だった。機体はエアバス(Airbus)A320型機。
インドネシア運輸省の報道官は、現地時間午前7時55分にエアアジア機と連絡が取れなくなったと述べた。インドネシア運輸省航空総局はAFPに対し、同便の乗員は7人、乗客は155人であることを明らかにした。乗客の内訳は、大人138人、子ども16人、乳児1人だという。
現地メディアのMetroTVは、乗客の内訳について、インドネシア人149人、韓国人3人(うち1人は乳児)、英国人1人とマレーシア人1人、シンガポール人1人と報じている。
エアアジアは、捜索活動が進行しているものの「現時点では乗客乗員の安否に関する詳しい情報はない」とした上で、新たな情報を入手次第、全ての当事者に伝える方針を強調し、捜索救助活動に全面協力していると述べた。
シンガポールの民間航空当局は、QZ8501便はインドネシアの管制官との連絡が途絶えた時にインドネシアの領空を飛行していたと明らかにするとともに、インドネシア当局がすでに捜索活動を開始しており、シンガポールの海軍および空軍が支援を申し出たことを明らかにした。
インドネシア運輸省の航空総局は、捜索は主にインドネシア西部のブリトゥン(Belitung)島とボルネオ(Borneo)島の西側の間で行われていると明らかにした。この範囲はQZ8501便の予定されていた飛行ルートの途中に当たる。インドネシア空軍は、QZ8501便の捜索のためボルネオ島の中カリマンタン(Central Kalimantan)州パンカランブン(Pangkalan Bun)の南西沖のジャワ海(Java Sea)に航空機2機を派遣したと発表した。
またエアアジアは、QZ8501便が消息を絶つ直前に天候不良のため飛行コースの変更をインドネシア・ジャカルタ(Jakarta)の管制官に要求していたことを同社のフェイスブック(Facebook)のページで明らかにした。インドネシア運輸省の当局者によると、パイロットは、厚い雲を避けるために高度を6000フィート(約1800メートル)から3万8000フィート(約1万1000メートル)に上げたいと言ってきたという。