TPP=環太平洋経済連携協定の閣僚会合は、25日の最終日を前に
農産品5項目の関税などで対立している日米が事態打開に向けて
再協議する方向で調整に入っています。
TPPが前進するのか、それとも「漂流」するのか、次の日米協議が
進路を決めそうですが、まだ日程の見通しは立っていません。
甘利TPP担当大臣:「(日米協議は)まだまだ距離感はあります
けれども、合意に向けて収斂(しゅうれん)するように全力で取り組みたい」
23日の夜も実務者での調整が行われていて、農産品5項目の関税を
巡って妥協点の探り合いは続いています。
一方、全体会合では24日午前中、関税分野の集中討議が行われました。
日本は一部の国に関税撤廃の例外を設けることに同調するよう根回し
している模様で、孤立を避けるのに必死です。
ただ、日本のある交渉関係者は「アメリカは今回、まとめる気がない
のではないか」とも話していて、先が見えない重い空気が漂っています。