皆さんこんにちは!
千葉県柏市で3日に起きた連続殺傷事件で、乗務中に
現場を通りかかった柏市内の男性タクシー運転手(61)
が6日、朝日新聞の取材に応じ、事件当時の様子を語った。
車内に設置されたドライブレコーダーも刃物を持った男が
人と争う様子をとらえていた。県警はタクシー会社から映像
の提供を受けており、犯行当時の状況を詳しく調べる。
事件が起きたのは3日深夜。柏市あけぼの4丁目の会社員
池間博也さん(31)が刃物で刺されてバッグを奪われ、
同じアパートに住む自称無職の竹井聖寿容疑者(24)が
強盗殺人容疑で5日に逮捕された。
運転手によると、事件に遭遇したのはJR柏駅東口近く
から男性客1人を乗せ、市北部に向かって走行していた時
だった。現場の市道は普段からよく通る道だったという。
深夜で現場には人通りが少なかった。ライトで照らされた
前方左の路肩に突然、もみ合う男性2人の姿が見えた。
「酔っぱらいがもめているな」。反対車線に寄って素通りし
ようとした瞬間、2人がよろけながら前方にはみ出し、
あわててブレーキをかけた。
「危ないだろ!」。ドアを開け、右足だけ外に出た格好で、
運転手は前にいる2人に怒鳴った。黒い服の男が振り返った
瞬間、もう一人の白い服が赤く染まっているのが見え、首から
何かが噴きだした。
「血だ!」。とっさに後部座席の客に「110番しなきゃだめだ」
と叫んだ。聞こえたのか、すかさず黒服の男が叫んだ。
「110番なんかするんじゃない!」。
刃物のようなものを突きだす格好で運転席に向かってきた。
「やばい」。ドアを閉めて車を急発進すると、男は脇によけた。