チンパンジーの雄は青少年期に母親が死ぬと早死にしやすいことが
京都大野生動物研究センターなどの研究でわかった。これまで、乳離れ
してしまえば母親がいなくても影響はないと考えられていたが、幼児期を
過ぎても母親による物心両面のサポートが大きく響いている可能性が出てきた。
京大が5日発表した。
京大グループがタンザニアの森林で1965年から観察を続けているチンパンジー
の群れのデータを、中村美知夫准教授らが分析した。死亡年齢がわかっている
96頭の雄のうち、大人になる前の16歳未満で母親を亡くした31頭の雄を調べると
27頭が平均寿命より早く死んでいた。